特別養子縁組 応援プロジェクト(任意団体エレパニ)

"特別養子縁組の行政手続きガイドブック”が完成しました。
おかげさまで民間あっせん団体、行政主管課への配布を終え、赤ちゃんを迎えて養子縁組の手続きをなさるご家族にご活用いただいています。
好評につき増刷し、現在はエレパニより希望者に販売しています。

●特別養子縁組の行政手続きは、複数の官庁の管轄にまたがり、関連法や規則・通知などが改正を重ねていますが、全体を一覧できるものがなく、正確に手続きを知ることが非常に難しくなっています。
●そのため、赤ちゃんの委託を受けた養親が窓口で苦労することも多く、行政窓口担当者が確認作業に苦労する場合も少なくありませんでした。

●本ガイドブックは、養親・あっせん団体・行政窓口担当者が共有できるマニュアルです。
養子縁組に関わる全ての行政・司法手続きを一覧できるフローで、関連法とも対照できるように解説し、手続きもコミュニケーションもスムーズにできるとご好評をいただいています。

2022年度 エレパニ・プロジェクト制作の「あっせん機関のための、養子の医療情報取得フォーム」と「養子縁組家族のための、はじめての地域医療受診支援ツール」は、以下よりダウンロードしてお使いください。

ダウンロード
支援ツールの構成
はじめにこちらをご覧いただき、必要なツールをダウンロードしてください。
エレパニPJ 医療関係支援ツール(文書)の構成 2023.6.7.pdf
PDFファイル 312.1 KB
ダウンロード
Aセット(医療機関受診支援ツール)
養親様とあっせん機関(民間・児相)様向けツールです。
AセットR1.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.6 MB
ダウンロード
Bセット(生み親の医療情報取得支援ツール)
あっせん機関(民間・児相)様向けのツールです。
Bセット.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 1.2 MB

エレパニについて

産婦人科病院で特別養子縁組あっせん団体でもある田中病院(山口県周南市)の特別養子縁組あっせん事業を基軸に、2020年に活動を開始しました。

特別養子縁組制度は、親が育てられない子どものパーマネンシ-を保証する「子どもの最善の利益」のための有効な手段の一つですが、福祉の対象として位置づけられ、注目されてきたのはごく最近のことです。そのためもあり、現状では、児童相談所実施のあっせんと民間あっせんでの家族の金銭的負担や地域での支援体制にかなりの差があったり、特別養子縁組の子どもならではのアイデンティティ確立に必要な情報開示が阻まれたままであったり、特別養子縁組の三当事者の心理的背景や必要な心理支援が十分に理解されていないなど多くの課題があると考えます。

子どもの成長は社会全体の営みに関わります。

 

私たちエレパニは、当事者も含む社会の幅広い人たちがつながりあって、特別養子縁組に関わる課題を共有し、一つ一つ解決していくことを目指しています。

 

 

 [運営メンバー]

代表 萬屋育子(NPO法人CAPNA 常任理事、NPO法人Babyぽけっと顧問、ATTI Japan アドバイザー、元愛知県児童相談所長、「赤ちゃん縁組で虐待死をなくす」共著者)

田中泰雅(田中病院院長・産婦人科医、特別養子縁組あっせん事業 責任者)

五十嵐哲朗(元山形県福祉相談センター所長、臨床心理士、公認心理師)

榊原明美((株)愛着とトラウマのトリートメント研究所 代表取締役、臨床心理士、公認心理師、保育士)

 

石川桂子((株)愛着とトラウマのトリートメント研究所、精神保健福祉士、「養子縁組を考えたら読む本」翻訳者)